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東京都営バス・C-H240の惜別ヘッドマーク

鉄道イベント用製作品

鉄道ではないヘッドマークを作りました!

●最初は耳を疑った、「バス」のヘッドマーク

まず、誤解の無いように最初に書いておきたいと思いますが、
このご依頼は都営バス様からのご依頼ではなく、
スタッフの方個人の発案・ご依頼とのことですが、
「もうすぐ引退することになっているバスに寝台特急のようなHMをつけたい」
というご相談をいただきました。

「バスにヘッドマーク・・・ですか?
ご相談いただきありがとうございます。でも、鉄道以外のは作ったことないですよ」

「いいんです。ぜひブルートレインくらいの大きさのものをつけたいんです」

そんなやり取りがありまして、
実際に日本海ファクトリーで制作させていただくことになりました。

ロールサインのバス、都営バスでは絶滅寸前!

正直に申しますと、最初は普通に「お仕事」と割り切って受注させていただきましたが、
ご依頼主様が熱く語られる「ロールサインの魅力と希少性」を聞いているうちに、
すっかり夢中になり始めてしまいまして、デザイン作りにのめり込んでいきました。

デザインの大まかなイメージをお聞きする・・・

●大きく「H240」の文字と「バスの写真」を配置!

都営バスc-h240惜別ヘッドマーク まず最初にいただいたご要望が「H240」の文字を目立つように配置すること。と言っても、その文字をドド~ンと中央に配置したらよいのかどうかを尋ねてみますと、このバスは残りわずかとなったロールサイン(行先表示がLEDでない)のバスだということでそのことをPRしたいとのことでしたので、その実物画像と「惜別Roll sign car」の文字を配置することになりました。

バスの画像はもちろん実車のものですし、バックミラーもアンテナも含め丁寧に切抜きしたものを使っています。

●運行エリアの名所の数々を配置!

続いて配置したいデザインはこのH240バスが運行されているエリアの代表的な名所の画像。
◆忠犬ハチ公 ◆御所 ◆旧国立競技場 ◆新宿ビル群 ◆新橋SL広場 を選び出して配置させていただきました。これらをイラストにするのか、あるいは画像切抜きにするのか、比較検討した結果「見栄えがするように」したいと思いまして、画像切抜きを採用しました。

●「桜をちりばめた優しい雰囲気も出したい」

この惜別マークは、事前予告も公式発表もなく掲示されたことからもわかりますように、バスマニアの方向けのものではないのでいかにもマニアック!というデザインではなく「一般の方々にも名残惜しんでもらえるようなデザインにしたい」という意図を感じましたので、優美さ、可憐さも感じていただけるように気を使いました。

●桜が映える背景、文字が映える背景・・・

初期のヘッドマーク案の例

初期のヘッドマーク案の例

これはうちの社長の好みなのですが、「桜に青空」というシチュエーションがすごくいいというので、そんなイメージでデザインを進めてみました。一方、直径66cmの円という限られたボードに「ごちゃごちゃと何か描いてある」という印象にならないように、色のコントラストをはっきりさせたいとも思いましたので、ゴールド系の色を使ってみました。

最初は背景の塗り分け方も「上下半分の分割」だったり「ウェーブした分割」だったりしたのですが、よく考えてみるとバスの前面には東京都章がついていて、それをイメージさせるような雰囲気で塗り分けたら素敵じゃないかと思い立ったのです。

(余談ですが、このマークは「イチョウ」ではなくて「T」を図案化したものだそうですね)

最後の1週間、ヘッドマークを着けて営業運転しました

紅葉の装飾追加のヘッドマーク2015年10月末までの最後の1週間、実際にこのマークを装着して営業運転いたしました。道路交通に支障をきたしてはいけませんから事前予告はありませんでしたが、それでも愛好家の皆さんが毎日のようにtwitterなどのSNSにアップしてくださり、その様子を拝見しては「みんなに愛されていた車両なんだなぁ」と感慨深く思っておりました。
すでに都営バスからは引退し、そのタイミングでこうして記事を書く許可をいただいております。

最終日には紅葉の装飾も追加されて花を(葉を?)添えました。

この後、別の活躍の場が与えられるといいなと思いますね。

バスのヘッドマーク装着走行写真を募集しています。掲載ご希望の方はご連絡ください。

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