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◆事の始まりは歩王(あるきんぐ)さん
鉄道系個人ブログの世界ではちょっと有名なこの人、ご存知ですか?
宮城県の仙台を中心に活躍していらっしゃる方で、
うちの社長ともブログ仲間としてお付き合いくださっている方です。
そんな歩王さんと社長がお話していた時のこと、
「今度、三陸鉄道で貸切列車のイベントに参加するんですよ」
とおっしゃいまして、
それを聞いた社長が「何かお手伝いできることないでしょうかね~」
と持ちかけ、歩王さんがイベントの幹司のももさんとのパイプ役になってくださいました。
◆貸切列車は「36-R3」!
このたびの貸切列車の車両は、それがそれが「新型レトロ車両の36-R3」!
あのオッシャレ~な車両に「ヘッドマークを着けたい!」と、
幹司さんがおっしゃいまして、それでは日本海ファクトリーで作らせてください!
となったわけです。
◆お手製ヘッドマークは木製!
今回初めて三陸鉄道さんのヘッドマークを作らせていただいたのですが、
制作条件をお聞きしてちょっとビックリしました。
なんと「木の板で作ってください」とおっしゃるのです。
以前、JR四国で「どつぼ列車・たらぼけ号」の運転に際してお作りしたときは「アクリルプレート」でしたので弊社では「いつもの素材」でした。
でも今回は木の板。
コンパネでも大丈夫ということでしたので、うちの制作部が
丸ノコとグラインダーとサンダーを駆使して円形の木板を仕上げました。
◆デザインはプロの技!
今回はデザインを作って送ってくださるということでしたので、残念ながら日本海ファクトリーのデザインではありません。車両のボディーが深みのある色調なので、クリーム色ベースのHMははっきりとしたコントラストをなしていますね!。正解だと思いました。さんてつ君のイラストは使用許可を事前に頂いての挿入となっています。
なかなか技のデパートのようないろんな効果を駆使して、
本当に素敵なデザインが届きました!
(データが重くてPCが悲鳴を上げていた(笑))
◆下地処理~プリントシートの貼り付け
いつものアクリル板には非常に相性がいいステッカーシートも、
さすがにコンパネ相手では密着しにくいということで、
今回はプライマーではなくコーキング材を全面塗布することにしました。
それからプリントシートを(位置を合わせながら)貼り付けます。
そして難関が「サイドへの巻き込み作業」です。
円盤よりちょっと大きめにカットしてあるシートに熱をかけながら縮めて貼っていきます。
そして、それだけではちょっとチープな質感になりかねないということで、
端っこには木目のダイノックフィルム(住友スリーエム商標)を帯状にしたものを使用。
12mmあるサイド面に貼り付けていき、そこから裏側へと巻くように貼っていきます。
熱をかけて縮めるようにして貼り付けていくことによって、
表面のシートが端からめくれ上がるようなことを予防できます。”しわ”ができないように貼り付けていくのが技術のいるところです。
◆いざ!取り付け!
ヘッドマーク・ステーは三陸鉄道さんで用意してくださっているので、板だけお送りすれば「あとはおまかせ」することができます。木製で制作するように指示されていたのはこのためだったのですね!もう少し厚みのある木板でも十分対応できそうなネジがついていますね。
これなら今後もすぐにご依頼に応じることができそう! ちなみに、円形の場合の最大直径は70cmだとのことです。
表面からねじ部分を見ると、こんな感じです。黄色い矢印の部分、わかりますか?1か所は隠れて見えないのですが、合計4か所を上手に留めてくださっています。
こうして、ついに9月14日、36-R3型レトロ車両を使った貸切列車が三陸鉄道南リアス線を走りました!
イベントは19名のご参加で、和気あいあいと行われたとのこと、本当に良かったですね。
◆ヘッドマーク制作のご依頼、受け付けます
今後も、いろいろなご依頼を受け付けております。
ただし、HM装着に関する規定は鉄道会社ごとにまったく違っています。
今回のような貸切列車をご検討で、HMをとお考えの方は、
事前に該当する鉄道事業者様に必要な条件をご確認ください。
ご依頼をお待ちしております。
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